結婚式よりステキな思い出になった、写真館での結婚記念写真

私の結婚式は、両家の親族だけを招いた、少人数のとてもささやかな式でした。旦那はとても明るく気さくな人柄なので会社の上司や部下にも慕われ、友達も多く、私も旦那のそんな性格に惹かれてめでたくゴールイン…となったのですが…。

いざ、結婚式の準備を始めてみたら、結婚式の予算があまりにも余裕がなく、職場の同僚や友人達を沢山招いた挙式は難しそうで…。旦那はあまり結婚式に細かいこだわりはないようで、「今結婚式をしなくても、お金が貯まってから、盛大な結婚式をしたって構わないよ」と言ってくれたくらいです。

でも、私にはどうしても結婚式を先延ばしにしたくない理由がありました。私は、ウェディングドレスだけは若いうちに着たい!とずっと考えていたんです…。ウェディングドレスは、若い時に着てこそ一番似合う、花嫁姿は見た目が綺麗なうちに、って物心ついた頃から意識していました。お金が貯まってから…なんて言ってたら何年先になるのか分からなくて不安だったんです。

そんな時、予算が手頃な親族だけの結婚式のプランを見かけて、私はすぐ旦那に提案したんです。私の両親や旦那の両親から反対されちゃうかも…、怒られたらどうしよう…、とか、提案してから数日は夜も眠れず、すごく不安だったのですが、「別にいいんじゃない?」と了承してもらえたんです!拍子抜けする位あっさりしていたものです。寧ろ、旦那のご両親には「親族だけだから、ウチの息子の恥ずかしい思い出話だってしやすいよね」と、ジョークで和まされてしまいました。(笑)

そして式の準備を進める中で、私の母が唯一「写真だけはプロに頼みなさい。」と式の内容に注文しました。私はその時、式をホームパーティのような雰囲気にしようと計画していたので、写真は、デジカメを用意して交代で撮り合えばいいかな、なんて軽く考えていました。しかも、私の母は写真を撮るのが好きな人です。てっきり、同じ様な事を考えているか、「私が写真を撮るわ!」なんて息巻いているんじゃないかと思っていたので、とても意外でした。

ですから、すぐに「何故?お母さんは写真、撮らないの?」と母に理由を訊ねました。母は私に、「私は写真を撮るのは好きだけど、娘の祝いの席で、良い写真をちゃんと沢山撮れるか分からない。感極まって泣いてしまって、写真どころじゃないかもしれないし…」と言いました。その時、私はハッとしました。母だけじゃなく、この式の出席者は、当事者に近しい人しかいないんだ…。母が写真好きだからといって、母にカメラ役を頼もうと思っていた自分を恥じました。母にはレンズ越しじゃなく、できるだけ直接目で見届けてもらうべきなのだと。たった一人の娘の結婚式を…。

私はすぐに、結婚式関係の写真は全て、写真館のプロの方にお願いする事にしました。

当日の結婚式は、特にトラブルもなく、終始和やかなムードで済ます事ができました。勿論、プロの方にお願いした写真はどれも素晴らしいものばかりでした。私と旦那だけでなく、家族が私達の新しい門出を見届ける様子も沢山撮影して頂きました。特に、普段は少しムスっとしている私の父が男泣きしている写真はレアもの。当の父は、その写真の事に触れると「恥ずかしいから見るな」と照れていますが。(笑)

あと、私のウェディングドレス姿は、花婿姿の旦那と一緒に全身写真でも撮影しました。時々、その写真を眺めながら「改めて、友達を沢山呼んだ盛大で楽しい結婚式もやろうね」と夫婦で笑いながら計画しています。勿論、その結婚式の時も、同じ様に写真館のプロの方に、ステキな写真を沢山撮影して頂く予定です!